研究助成
2023年度 医学系研究助成(感染領域)
EBVの生活環に関わる核小体肥大化の意義
| 研究題目 | EBVの生活環に関わる核小体肥大化の意義 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(感染領域) |
| 所属 | 藤田医科大学 医学部 ウイルス・寄生虫学講座 |
| 氏名 | 杉本 温子 |
| キーワード | Epstein-Barrウイルス / ヘルペスウイルス / ウイルス発がん / 核小体 / 溶解感染 |
| 研究結果概要 | エプスタイン・バールウイルス (EBV)はがんウイルスであるが、そのがん化機構は明らかとなっていない。EBVは潜伏感染と溶解感染という複雑な生活環を持ち、これががんの進展に関連していると考えられている。EBVが細胞に侵入してから潜伏感染が成立するまで1-2週間を要する。申請者の先行研究によって、EBVが感染した細胞では核小体の肥大化が起こっていること、その核小体肥大の責任因子はイノシン酸-5’-リン酸デヒドロゲナーゼ2 (IMPDH2)であること、IMPDH2は潜伏感染成立に必須であることを明らかにしてきた。一方で、IMPDH2および核小体の挙動は、潜伏感染成立のみならず、その後の潜伏感染と溶解感染にも重要である可能性が高い。本研究ではIMPDH2および核小体に着目し、EBVの様々な感染様式を通した挙動について解析を行った。その結果、潜伏感染においてはIMPDH2の発現により核小体の大きさが保たれており、潜伏感染時の継続的な細胞分裂に寄与していることがわかった。また、溶解感染において、核小体はウイルスの複製装置の近傍に位置し、ウイルスのDNA複製に役立っていることが示唆された。 |
| 公表論文 |
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