研究助成
2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
パーキンソン病病態におけるミクログリアの加齢性変化
| 研究題目 | パーキンソン病病態におけるミクログリアの加齢性変化 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
| 所属 | 香川大学 医学部 総合生命科学講座 |
| 氏名 | 伊藤 益美 |
| キーワード | パーキンソン病 / シヌクレイン / ミクログリア / 加齢 / 神経病態 |
| 研究結果概要 | パーキンソン病は難治性神経変性疾患の一つであり、40~64歳の初老期以降に発症することが多い。患者では中脳黒質のドパミン神経細胞の変性・脱落が認められ、ドパミン神経回路の障害により振戦などの症状が引き起こされる。また、神経細胞内にはレビー小体と呼ばれる封入体が観察され、凝集した異常αシヌクレイン蛋白質の蓄積が認められる。しかし、なぜ加齢依存的にαシヌクレイン蛋白質が神経細胞内へ蓄積し、パーキンソン病が初老期以降に発症するのかは未だ十分に解明されていない。 そこで本研究では、加齢に伴うミクログリアのαシヌクレイン取り込み能の変化とその分子機構について解析した。まず、蛍光標識αシヌクレイン蛋白質をマウス中脳黒質へ投与した結果、αシヌクレインはIba1陽性ミクログリアに取り込まれることが確認された。また、老齢マウスの中脳ミクログリアにおいてαシヌクレイン蛋白質の取り込みに関わる分子Xの発現量が低下していた。以上より、加齢に伴う分子Xの発現低下がミクログリアによるαシヌクレイン除去能を低下させ、神経細胞内へのαシヌクレイン蓄積およびパーキンソン病発症に関与する可能性が示唆された。 |
| 公表論文 |
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