研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
変形性関節症における軟骨変性メカニズムの解明
| 研究題目 | 変形性関節症における軟骨変性メカニズムの解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 循環ダイナミクス |
| 氏名 | 木村 健一 |
| キーワード | 間葉系幹細胞 / 変形性膝関節症 |
| 研究結果概要 | 変形性関節症は、世界中で高い有病率を持つが、現在までに根本的な治療法は確立されていない。変形性関節症に対する新たな治療戦略として、間葉系幹細胞を利用した細胞治療法が期待されているが、生体内で有する内在性間葉系幹細胞の性質や組織再生における役割には未だ不明な点が多い。本研究では、間葉系幹細胞のマーカーであるCD73に着目し、細胞系譜モデル解析を通して、軟骨変性、軟骨リモデリングにおける内在性間葉系幹細胞の細胞動態を解析した。CreERT2による細胞系譜追跡マウスを用いてCD73陽性細胞を胎生期から段階的にこれらの細胞を標識し、軟骨組織形成への寄与を解析すると、胎生期に標識された細胞は関節軟骨へと分化し、成体期まで関節軟骨表面に維持されることが明らかとなった。また、マウス変形性関節症モデルを用いた解析により、恒常的に存在するCD73陽性細胞集団とは別に、関節障害やメカニカルストレスに応答して新たにCD73を発現する細胞群が出現することを明らかにした。今後、これらの標識細胞の遺伝子発現解析を行い、軟骨変性の予防、内在性間葉系幹細胞を利用した軟骨再生医療の開発に繋げていく予定である。 |
| 公表論文 | Spatiotemporal dynamics of ecto-5′-nucleotidase (CD73) in mouse retina under physiological conditions、Development、 (2026) 153 (2): dev205013. |
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