研究助成
2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
デルタ型グルタミン酸受容体GluD2のヒト型ラーチャー変異における分子・細胞病態の解明とその治療戦略の探索
| 研究題目 | デルタ型グルタミン酸受容体GluD2のヒト型ラーチャー変異における分子・細胞病態の解明とその治療戦略の探索 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
| 所属 | 慶應義塾大学 医学部生理学(神経生理)教室 |
| 氏名 | 伊藤 政之 |
| キーワード | イオンチャネル型グルタミン酸受容体 / デルタ型グルタミン酸 / GluD2 / ラーチャー変異 |
| 研究結果概要 | 本研究はヒトのGluD2ラーチャー変異(GluD2Lc)の病態生理解明と治療戦略構築を目的とする。ヒト型変異(変異を有するがリークチャネル活性は低い)を有するモデルマウスを作製・解析し、小脳失調症の治療へ繋げたい。検証項目は①ヒト型・マウス型変異のチャネル活性差の機序解明、②関連変異体の活性・種差解析、③モデルマウスの作出と表現型解析、④ウイルスベクター等による治療戦略探索の4点である。これまでは主に①②を中心に研究を進めた。パッチクランプ法による解析の結果、TM4上部の831番アミノ酸(ヒト:F、マウス:L)がmGluD2Lcの高いリークチャネル活性に重要であること、またこのアミノ酸を置換することでhGluD2Lcの活性をマウス型と同等にできることを明らかにした。更にL/F831近傍の詳細な変異体解析により、pre-TM1ループのC561サイトの変異がhGluD2Lcのリークチャネル活性を増大させることが判明した。この部位はiGluRのチャネル開閉に関わる「ゲーティングトライアド」を形成しており、GluD2のLc変異においても他のiGluRsと開閉メカニズムを共有することが示された。 |
| 公表論文 |
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