研究助成
2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
Rubicon増加による肝発がん機構の解明と新規治療戦略の確立
| 研究題目 | Rubicon増加による肝発がん機構の解明と新規治療戦略の確立 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 大阪大学 大学院医学系研究科 遺伝学 |
| 氏名 | 井本 ひとみ |
| キーワード | オートファジー / 老化 / 肝がん |
| 研究結果概要 | オートファジーは、細胞内恒常性維持に重要な役割を担う大規模な細胞内分解機構である。一方で、がんにおけるオートファジーの機能は、病期や腫瘍微小環境に応じて多面的に変化することが知られており、その分子機構には未解明な点が多く残されている。我々はこれまでに新規オートファジー抑制因子Xを同定しており、本研究では肝がんにおけるXの機能的意義および分子機構の解明を目的として解析を行った。その結果、Xを抑制することで肝がん細胞株の増殖が有意に抑制されることを明らかにした。また、プロテオミクス解析および分子機能解析により、Xの抑制に伴ってオートファジー依存的に発現低下を示す細胞周期制御因子を同定した。その分子機構として、リソソーム分解を介さない分泌型オートファジー経路の関与が示された。加えて、マウス肝がんモデルおよび The Cancer Genome Atlasを用いた解析から、Xがマウスおよびヒト肝がんの進展に寄与する可能性が考えられた。以上の結果から、細胞内にはオートファジー依存的な細胞周期制御因子の選択的分泌制御機構が存在し、Xは本機構を抑制することで肝がん進展を促進する可能性が示唆された。 |
| 公表論文 |
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