研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
心臓と臓器連関をつなぐ細胞外小胞の分子基盤と治療応用
| 研究題目 | 心臓と臓器連関をつなぐ細胞外小胞の分子基盤と治療応用 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 福島県立医科大学 循環器内科学講座 |
| 氏名 | 三阪 智史 |
| キーワード | 心不全 / 臓器連関 / 細胞外小胞 |
| 研究結果概要 | 細胞外小胞(EV)、特にエクソソームは細胞間・臓器間情報伝達を担い、心不全病態への関与が注目される。本研究では、HFrEF患者血清エクソソームのプロテオーム解析により522種のタンパク質を同定し、CAPGが著明に低下していることを見出した。拡張型心筋症によるHFrEF患者95例では、エクソソームCAPG低値が心臓死・心不全再入院の複合イベント増加と独立して関連した。さらに、CAPG搭載EVを圧負荷心不全モデルマウスに投与すると、左室機能低下、左室拡大、心筋線維化が抑制され、生存率が改善した。機序として、EV-CAPGは心臓線維芽細胞に取り込まれ、TGF-β/Smad経路を介した線維化応答を抑制する可能性が示された。加えて、心筋細胞特異的CD9-GFPエクソソームレポーターマウスを作製し、心筋細胞由来エクソソームの臓器間動態と内包分子を解析する基盤を確立した。以上より、EV内包CAPGは心不全の新規バイオマーカーおよび治療標的となる可能性が示された。 |
| 公表論文 |
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