研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
RNA修飾を介した炎症制御機構の解明
| 研究題目 | RNA修飾を介した炎症制御機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 京都大学 大学院医学研究科 分子生体統御学講座 医化学分野 |
| 氏名 | 吉永 正憲 |
| キーワード | RNA修飾 / 炎症制御 |
| 研究結果概要 | RNAに付加されたm6Aメチル化修飾が生体の様々な応答に寄与することが近年明らかになってきたが、炎症応答制御における役割については不明な点が多い。本研究では、m6Aメチル化修飾酵素の1つであるMETTL16の肝細胞特異的欠損マウスを用いて、m6Aメチル化修飾が炎症応答の抑制において果たす役割を解明することを目指した。まずMETTL16を肝細胞において欠損したマウスを解析したところ、生後4-6週令で致死性の肝障害が生じることを見出した。加えて、このマウスの肝臓においてはI型インターフェロンや炎症性サイトカイン、インターフェロン誘導性遺伝子群(ISGs)などの炎症関連分子群の発現が増加していた。次に、METTL16以外の主要なm6Aメチル化修飾酵素であり、METTL16と異なる特異性を有するMETTL3を肝臓において欠損したマウスを作出して表現型を比較したところ、METTL16欠損下とは異なりISGsの誘導は生じなかった。したがって、METTL16が炎症応答を抑制する機能は特有の標的RNAに対するm6Aメチル化作用に起因するものと考えられ、現在この分子機構の詳細について解析を進めている。 |
| 公表論文 |
Regulation of inflammatory diseases via the control of mRNA decay. Inflamm Regen. 44(1):14, 2024. Human DHX29 detects nonoptimal codon usage to regulate mRNA stability. Science. In press. |
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