研究助成

2023年度 医学系研究助成(臨床)

上部消化管出血に対する 緊急内視鏡治療戦略の最適化を目指した全国規模ランダム化比較試験

研究題目 上部消化管出血に対する 緊急内視鏡治療戦略の最適化を目指した全国規模ランダム化比較試験
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(臨床)
所属 慶應義塾大学 医学部 内科学教室(消化器)
氏名 堀部 昌靖
キーワード 上部消化管出血 / HARBINGER / 緊急内視鏡
研究結果概要 本研究では、緊急内視鏡処置が必要と予測されるHARBINGER score 2点以上の上部消化管出血患者を対象に、内視鏡施行の至適タイミングを検証する多施設ランダム化比較試験(HEAT-UP study)を実施している。対象患者を、消化器内科コンサルト後6時間以内に内視鏡を行う緊急内視鏡群と、6〜24時間以内に行う待機的内視鏡群に無作為割付し、主要評価項目である30日以内のFurther bleedingを比較する。両群とも診察時よりPPI静脈投与を行い、待機群では胃内pH上昇効果と全身状態の安定化後に内視鏡を行うことで、再出血等の減少が期待される。目標症例数は各群535例、合計1,070例である。中央一括倫理審査を経て2024年7月19日に承認され、各施設で症例登録を開始した。2026年4月27日時点で298例、目標症例数の27.9%が登録済みであり、症例集積は順調に進捗している。本試験では中間解析を予定しておらず、現時点で研究結果を報告することは難しいが、症例集積が完了次第最終解析を行い、上部消化管出血に対する緊急内視鏡の適切な施行タイミングに関する質の高いエビデンス創出を目指す。
公表論文