研究助成

2023年度 医学系研究助成(基礎)

周期的温度変化によるヒト造血幹細胞の体外増幅法の確立

研究題目 周期的温度変化によるヒト造血幹細胞の体外増幅法の確立
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(基礎)
所属 関西医科大学 医学部 iPS・幹細胞再生医学講座
氏名 松岡 由和
キーワード 造血幹細胞 / 体外増幅 / 分化障壁 / 周期的温度変化 / 未分化性維持
研究結果概要 造血幹細胞(HSC)は、移植医療に不可欠である一方、体外で増殖させると未分化性や長期造血再構築能を失いやすく、実用的な増幅法は確立されていない。本研究では、HSCの増殖に適した温度域と未分化性維持に有利な低温域を周期的に切り替える培養法を検討した。その結果、低温度帯と通常温度帯を24時間周期で切り替える培養により、37.0℃での一定培養と比較して、未分化な造血幹・前駆細胞分画が保持されることを確認した。さらに、単一HSCを候補条件下で30日間培養した後、その由来細胞を重症免疫不全マウスへ移植したところ、複数匹でヒト血球細胞の生着を認めた。以上より、周期的温度変化が未分化性を保持しながら機能的HSCを増幅する培養法となり得ることを示した。今後は、長期生着能と自己複製能の保持を検証し、移植用HSC製造への応用を目指す。
公表論文