研究助成

2023年度 医学系研究助成(臨床)

糖尿病・肥満症におけるTREM2に着目した認知症早期予知血液バイオマーカーと効果的予防戦略の構築

研究題目 糖尿病・肥満症におけるTREM2に着目した認知症早期予知血液バイオマーカーと効果的予防戦略の構築
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(臨床)
所属 国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター内分泌代謝高血圧研究部
氏名 加藤 久詞
キーワード 軽度認知障害(MCI) / 認知症 / TREM2 / 糖尿病 / 脳筋連関
研究結果概要 本研究では、糖尿病性認知症の病態解明および早期予測指標の探索を目的に、認知症・軽度認知障害(MCI)コホートならびに健診コホートを用いて、認知機能と認知症関連血液バイオマーカーならびに骨格筋指標との関連を検討した。糖尿病患者では、認知機能低下に伴い血中可溶型TREM2(sTREM2)の有意な低下と、Aβ42/40低下を伴わないp-tau上昇を認め、ミクログリア機能低下を反映するsTREM2低下が糖尿病性認知症の早期指標となる可能性が示唆された。また、一般健診受診者(263名)での検討では、男性では握力、女性ではPhase angle(PhA)がMCI予測に有用であり、特に女性ではPhAが年齢と独立してMCIと有意に関連した。以上より、炎症・ミクログリア機能異常と骨格筋機能低下が認知機能低下に関与する可能性が示され、血液・筋機能指標を用いたMCI・認知症の早期診断・予防戦略への応用が期待された。
公表論文 Phase Angle Is a Potential Novel Early Markerfor Sarcopenia and Cognitive Impairment in the General Population. J Cachexia Sarcopenia Muscle. 16(3): e13820, 2025.