研究助成

2023年度 医学系研究助成(基礎)

S-アデノシルメチオニンの恒常性制御を介した脂質代謝の新しいメカニズム

研究題目 S-アデノシルメチオニンの恒常性制御を介した脂質代謝の新しいメカニズム
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(基礎)
所属 東北大学 加齢医学研究所 生体情報解析分野
氏名 依田 真由子
キーワード 脂質代謝 / NNMT / 肝臓 / リピドーム
研究結果概要 本研究では、SAMの恒常性制御を介した脂質代謝機構の解明を目的として、ニコチンアミドメチル基転移酵素(NNMT)に着目した解析を行った。これまでに、マウス肝細胞株AML12においてNNMTがSAMの重要な消費者であること、NNMTの発現低下によりSAMが蓄積し、脂質代謝関連遺伝子発現の低下および中性脂肪量の減少が生じることを見出している。もともと、申請者の研究室では、がんがある個体における肝臓で早期に発現が上昇してくる因子として、NNMTに着目し、解析を進めていた。そこで本研究では、脂質代謝の変容という本研究の中心的な問いを維持しながら、NNMT・がん・脂質代謝という三者が交差する生体文脈において研究を展開していくこととした。具体的には、がんを移植したマウスの宿主臓器における網羅的なリピドーム解析を実施し、がんがある状態でNNMTが関与する脂質代謝変容の全体像を生体レベルで明らかにすることを目指す。この in vivoのアプローチにより、がんが宿主の脂質代謝に与える全身的影響と、細胞株モデルで見出したNNMTを介した脂質代謝経路の生体レベルでの役割の解明につなげることを目指す。
公表論文