研究助成
2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
放射線照射時のアンモニア代謝動態の解析とそれを標的とした新規がん放射線療法の開発に向けた基礎的研究
| 研究題目 | 放射線照射時のアンモニア代謝動態の解析とそれを標的とした新規がん放射線療法の開発に向けた基礎的研究 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 山形大学 医学部 メディカルサイエンス推進研究所 動物実験センター |
| 氏名 | 房 知輝 |
| キーワード | がん / 放射線治療 / アンモニア代謝 |
| 研究結果概要 | がん細胞では代謝リモデリングが生じ、悪性化や放射線耐性に関与すると考えられている。本研究では、放射線照射後に亢進するグルタミン代謝に着目し、アンモニア代謝経路が放射線増感の標的となる可能性を検討した。LC/MS解析の結果、放射線照射によりアンモニア関連代謝産物が増加した。また、CPS1阻害剤H3B-120およびODC1阻害剤DFMOにより下流代謝産物、特にポリアミン量が低下したことから、照射後にCPS1およびODC1を介したポリアミン代謝が活性化することが示唆された。さらに、DFMO処理は放射線照射後のコロニー形成能を低下させ、放射線感受性を増強した。一方、アポトーシスには有意な変化を認めなかったが、放射線照射後のG2/M期アレストはDFMO併用により短縮された。以上より、放射線照射後に活性化するポリアミン代謝は細胞生存に寄与し、その阻害は放射線増感を誘導する有望な標的となる可能性が示された。また、その増感機序には細胞周期停止の解除が関与する可能性が示唆され、今後詳細な機序解明に向けてさらなる検討を実施する予定である。 |
| 公表論文 | 特になし |
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