研究助成
2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
膀胱癌同種移植マウスモデルを用いた放射線感受性を規定する腫瘍免疫微小環境の解明とその応用
| 研究題目 | 膀胱癌同種移植マウスモデルを用いた放射線感受性を規定する腫瘍免疫微小環境の解明とその応用 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 京都大学 大学院医学研究科 泌尿器科学 |
| 氏名 | 北 悠希 |
| キーワード | 膀胱癌 / 腫瘍微小環境 / シスプラチン耐性 / CAF |
| 研究結果概要 | 本研究では、膀胱癌における治療感受性を規定する腫瘍微小環境の解明を目的として、新規マウス膀胱癌同系移植モデルを用いた解析を行った。当初は放射線感受性を主題としていたが、研究を進める中でシスプラチン感受性に顕著な腫瘍間差異を認めたため、化学療法抵抗性機序の解析へと展開した。in vitroでは各細胞株のシスプラチン感受性に大きな差を認めなかった一方、in vivoでは明らかな感受性差を認め、腫瘍微小環境の関与が示唆された。bulk RNA-seq解析では、抵抗性腫瘍においてAreg(amphiregulin)の高発現を認めた。さらにsingle-cell RNA-seq解析により、炎症性CAF(iCAF)が抵抗性腫瘍で増加していることを見出した。Areg過剰発現実験および線維芽細胞を用いた検討から、AregがiCAF誘導を介してシスプラチン抵抗性形成に関与する可能性が示唆された。本研究成果は、膀胱癌における治療抵抗性機序の理解と、新規治療標的探索につながることが期待される。 |
| 公表論文 |
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