研究助成

2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))

新しいがん研究ツールとしてのゼブラフィッシュ人工染色体の開発

研究題目 新しいがん研究ツールとしてのゼブラフィッシュ人工染色体の開発
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
所属 鳥取大学 染色体工学研究センター 生命現象研究部門
氏名 大平 崇人
キーワード ゼブラフィッシュ / がんモデル
研究結果概要  本研究では、動物実験規制の厳格化に対応する代替モデルとして、新規ゼブラフィッシュ遺伝子導入技術の基盤構築とがん研究への応用を目指した。
 まず、染色体工学に実績のあるCHO(哺乳動物)細胞とゼブラフィッシュ細胞を融合した結果、進化的に離れたハムスター細胞内でゼブラフィッシュ染色体が安定維持されることを確認した。今後はテロメアトランケーション法で不要領域を削除し、ゼブラフィッシュ由来染色体ベクターを構築する。次に、目的の染色体を包んだ微小核細胞を受精卵へ注入し、外来染色体を保持してGFPを発現する個体を得た。今後は導入効率向上のため、誘導型始原生殖細胞技術と生殖細胞欠損ホストへの移植を組み合わせ、全身で外来染色体を保持するF1個体の作製を進める。
 本研究では魚類への染色体工学応用の基盤を確立した。今後はヒトのがん発症を精密に再現した次世代モデルの開発や創薬スクリーニングへの貢献が期待される。
公表論文