研究助成

2023年度 医学系研究助成(基礎)

味覚-免疫系ネットワークにおける2型自然リンパ球の役割

研究題目 味覚-免疫系ネットワークにおける2型自然リンパ球の役割
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(基礎)
所属 大阪大学 医学系研究科 感染症・免疫学講座 生体防御学教室
氏名 古賀 諭
キーワード 2型自然リンパ球 / IL-33 / 舌 / 味覚 / 組織リモデリング
研究結果概要 本研究では、味覚と免疫系のクロストークによる口腔内生体バリア機構における2型自然リンパ球(ILC2s)の役割の解明を目的として研究を実施した。多重染色フローサイトメトリー解析およびシングルセルRNA-seq解析により、舌には多様な免疫細胞が存在し、舌ILC2sが複数の特徴的亜集団から構成されるheterogeneousな細胞集団であることを明らかにした。また、味覚感知における舌ILC2sの役割を解明するため、各種味覚物質の嗜好性制御に対するILC2sの関与を精査し、IL-33を介したILC2sの機能維持が脂肪味感知に関与することが示唆された。さらに、IL-33舌内投与により舌上皮細胞増殖が促進され、また、舌損傷後にはILC2sのサイトカイン産生およびIL-33発現が増加したことから、IL-33とILC2sの細胞間クロストークが舌組織における恒常性維持および組織リモデリングに寄与する可能性が示された。
公表論文