研究助成
2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
プリオン感染神経細胞との共培養系の構築によるミクログリアの機能解析
| 研究題目 | プリオン感染神経細胞との共培養系の構築によるミクログリアの機能解析 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
| 所属 | 長崎大学 大学院 医歯薬学総合研究科 感染分子解析学分野 |
| 氏名 | 金子 美穂 |
| キーワード | プリオン病 / ミクログリア / 神経炎症 / IL-10 / 免疫抑制剤FK506 |
| 研究結果概要 | 本研究では、プリオン病におけるミクログリアの機能変化と神経細胞傷害への関与、ならびに免疫抑制剤FK506によるミクログリア機能制御機構について検討を行った。まず、プリオン感染マウス由来ミクログリアを用いて解析を行ったところ、FK506投与あるいは添加により、抗炎症性サイトカインIL-10遺伝子の発現上昇がin vivoおよびex vivoの双方で認められた。また、培養細胞系を用いた解析では、プリオン感染神経細胞由来因子によりミクログリアの炎症関連遺伝子発現が変化すること、さらにFK506添加により炎症性遺伝子発現が抑制され、IL-10発現が増加する傾向が認められた。加えて、毒性プリオンペプチドを用いた解析から、ミクログリアと神経細胞の相互作用は単純な細胞傷害のみでは説明できない可能性も示唆された。以上より、FK506はプリオン病におけるミクログリア機能を抗炎症性方向へ制御する可能性が示され、本研究で得られた知見はプリオン病に対する新規治療戦略の基盤的知見になるものと考えられる。 |
| 公表論文 |
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