研究助成

2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))

腫瘍性タンパク質のプロテオスタシス制御に立脚した発がん機構の究明

研究題目 腫瘍性タンパク質のプロテオスタシス制御に立脚した発がん機構の究明
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
所属 大阪公立大学 大学院医学研究科 医化学研究室
氏名 清水 康平
キーワード プロテオスタシス / Skp2 / ユビキチン / プロテアソーム
研究結果概要 Skp2は細胞周期抑制因子をユビキチン-プロテアソーム系(UPS)を介して分解する腫瘍性タンパク質であり、多くの悪性腫瘍で過剰発現している。本研究では、Skp2を分解へ導く新規E3リガーゼ“SDE3”を同定し、その機能解析を行った。生化学的解析から、SDE3は主としてK48連結型ユビキチン鎖をSkp2に付加し、UPS依存的分解を誘導することが明らかとなった。また、SDE3欠損がん細胞ではSkp2の蓄積を認め、がん関連SDE3変異体はSkp2分解能を喪失していた。さらに、ゼノグラフト解析ではSDE3欠損により腫瘍形成能が増加した。以上より、SDE3はSkp2分解を介して腫瘍形成を抑制する新規がん抑制因子として機能する可能性が示唆された。
公表論文