研究助成
2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
T細胞遊走に着目したNASH肝がん発生機構の解明
| 研究題目 | T細胞遊走に着目したNASH肝がん発生機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 大阪公立大学 大学院 医学研究科病態生理学 |
| 氏名 | 神谷 知憲 |
| キーワード | 肝細胞癌 / MASLD / T細胞遊走 / 組織常在型T細胞 / T細胞疲弊 |
| 研究結果概要 | 肝細胞癌に対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の有効性は示されている一方、NASH改め、代謝機能障害関連脂肪肝/脂肪肝炎を背景とする肝細胞癌(MASLD/MASH-HCC)では効果が低く、その原因解明と治療法開発が課題である。そこでMASLD/MASHにおける免疫調節因子に着目した結果、MASLD-HCC患者、及び同モデルマウスにてCXCL9/10の高値を認めた。さらに、S1PR1依存的T細胞遊走阻害剤FTY720を用いたところ、腫瘍形成は抑制され、肝臓内ではエフェクターCD8T細胞および疲弊型T細胞(Tex)が減少した一方、組織常在型T細胞(Trm)は増加した。加えて、Texの細胞傷害活性は低下し、Trmでは増強した。制御性T細胞の割合に明らかな変化はみられなかったことから、遊走阻害の影響は主にTexに及ぶと考えられた。以上より、MASLD-HCCではT細胞遊走阻害がTexを抑え、Trm機能を高めることで腫瘍形成抑制に寄与すると考えられた。 |
| 公表論文 |
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