研究助成
2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
抗がん薬と腫瘍内細菌を標的とした抗菌薬のナノ粒子製剤による新規膵癌治療薬の開発
| 研究題目 | 抗がん薬と腫瘍内細菌を標的とした抗菌薬のナノ粒子製剤による新規膵癌治療薬の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 東北大学病院 腫瘍内科 |
| 氏名 | 西條 憲 |
| キーワード | 膵癌 / ゲムシタビン / 腫瘍内細菌 / ナノ粒子製剤 |
| 研究結果概要 | 【背景】膵癌は腫瘍組織の高度な線維化と乏血性を特徴とし、薬剤の腫瘍到達性が低いことが課題である。さらに腫瘍内細菌がゲムシタビン(GEM)を不活化し、その治療抵抗性に関与している。抗菌薬の併用により治療効果の改善が得られるが、正常細菌叢の攪乱が新たな課題となる。我々はGEM自体の腫瘍内への送達性を向上させ、腫瘍内細菌を選択的に標的化することでGEM不活化を効率的に回避する戦略として、GEM-抗菌薬ハイブリッドナノ粒子薬を開発した。 【方法】GEM-抗菌薬ハイブリッドナノ粒子薬のヒト膵癌細胞株に対する細胞増殖抑制効果および抗菌活性を評価した。構造活性相関解析から開発候補を選別し、膵癌細胞の同所性移植マウスモデルを用いて抗腫瘍効果を評価した。 【結果】抗菌薬の選択、GEMと抗菌薬のリンカー構造、ナノ粒子化に必要な置換基の構造最適化を行った。新規ナノ粒子薬は、GEM単独と比較し優れた抗腫瘍効果を示した。 【結語】GEM-抗菌薬ハイブリッドナノ粒子薬は、腫瘍内細菌を標的とした新たな作用機序により、薬剤耐性と薬剤到達性という膵癌治療の二大課題を同時に克服する革新的な治療薬シーズとなりうる。 |
| 公表論文 |
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