研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
尿路上皮バリアと局所免疫応答を担う17型コラーゲンの異所性誘導機構
| 研究題目 | 尿路上皮バリアと局所免疫応答を担う17型コラーゲンの異所性誘導機構 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 北海道大学 大学院獣医学研究院 解剖学教室 |
| 氏名 | 市居 修 |
| キーワード | 17型コラーゲン / 腎臓 / 尿管 / 尿路上皮 |
| 研究結果概要 | 本研究は、非線維性の膜貫通型コラーゲンである17型コラーゲン(COL17)に着目し、尿路上皮の恒常性維持能と病態意義を解明した。まず、生後発達期のマウス尿管でCOL17が一過性の強発現を示すことを明らかにした。COL17欠損マウスの解析により、その欠損は転写因子群の減弱を伴い、最表層の被蓋細胞における進行性肥大と、それに続く尿管狭窄を惹起した。本成果は、正常な尿路形態形成におけるCOL17の役割を裏付けるものであり、国際学術誌にて公表している。次に、尿路上皮の障害と再生過程におけるCOL17の機能を解析した。尿管閉塞4日後の比較解析では、COL17欠損マウスは上皮関連分子の発現増加と免疫関連分子の発現低下が認められた。また、尿路上皮特異的破壊モデルで、上皮脱落直後から基底膜側でCOL17の発現が誘導され、組織修復に伴い減衰することを確認した。以上、COL17は尿路上皮の発生と再生を双方向的に制御し、上皮下層の免疫制御にも寄与する多機能分子であると結論付けた。今後は本分子を介した分子ネットワーク探索を継続し、ヒトと伴侶動物における新たな泌尿器疾患の診断・治療戦略の構築を目指す。 |
| 公表論文 | Morphological abnormalities in the ureter of type XVII collagen-deficient mice. Sci Rep. Amy Suzui, Takashi Namba, Masaya Hiraishi, Sao Oe, Shunnosuke Kira, Yuki Otani, Rui Zhong, Ken Natsuga, Osamu Ichii. 2026 Apr 27. doi: 10.1038/s41598-026-49868-3. |
-
研究助成対象者データベース
-
応募方法について
-
初めての方はこちら
マイページを取得する
-
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへログイン
応募申請はマイページからお願いします。