研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
ステロール生合成経路によるフェロトーシス制御機構の解明
| 研究題目 | ステロール生合成経路によるフェロトーシス制御機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 自治医科大学 分子病態治療研究センター 炎症・免疫研究部 |
| 氏名 | 唐澤 直義 |
| キーワード | フェロトーシス / 7-dehydrocholesterol / DHCR7 |
| 研究結果概要 | 細胞膜のリン脂質過酸化によって引き起こされる細胞死であるフェロトーシスは,近年,多様な病態への関与が明らかになっており,その制御機構の解明が期待されている.本研究では肝臓におけるフェロトーシスの新規制御因子を探索すべく,ゲノムワイドCRISPRスクリーニングによる解析を実施した.ヒト肝がん細胞株Huh7細胞においてスクリーニングを行った結果,遺伝子欠損によりフェロトーシスを抑制する因子として,コレステロール合成の最終段階を担う酵素,7-dehydrocholesterol reductase(DHCR7)を同定した. DHCR7阻害下では,その基質である7-dehydrocholesterol(7-DHC)の蓄積を認めるが,7-DHC合成を阻害するとDHCR7阻害によるフェロトーシス保護作用は消失し,7-DHCがフェロトーシス抑制作用を有することが示唆された.さらに,DHCR7阻害や欠損はマウス肝臓におけるフェロトーシス関連病態を抑制した.DHCR7は肝臓におけるフェロトーシスを制御する新たな標的として期待される. |
| 公表論文 | Inhibition of 7-dehydrocholesterol reductase prevents hepatic ferroptosis under an active state of sterol synthesis. Nat Commun. 2024;15(1):2195. |
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