研究助成

2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))

新規癌治療薬開発を目指した核内受容体NR2F6リガンドによる癌細胞・免疫細胞機能制御解析

研究題目 新規癌治療薬開発を目指した核内受容体NR2F6リガンドによる癌細胞・免疫細胞機能制御解析
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
所属 島根大学 医学部免疫学講座
氏名 小谷 仁司
キーワード 核内受容体 / NR2F6 / 免疫制御 / がん / 新規薬剤開発
研究結果概要 本研究により、レポーターアッセイを用いて、NR2F6に対するリガンド探索スクリーニングを2万種類の化合物ライブラリーに対して実施した。その結果、12種類の構造が類似する化合物にコントロールの5~8倍程度のリガンド活性が見出された。この化合物を7種類ほど濃度依存性のリガンド活性を評価したところ、全てに濃度依存的なリガンド活性を見出した。残念ながら、完全なリガンド化合物の有機合成やPROTAC製剤の開発まで到達できていないが、リガンド構造の重要部位を同定するため、組み換えNR2F6タンパクとリガンド化合物の共結晶の作成および解析に取り組むため、組み換えタンパクの作成を完了した。NR2F6の機能解析においては、種々の癌細胞にNR2F6の全長配列の遺伝子導入を試みたが、増殖性や抗がん剤への感受性の変化は顕著には見られなかった。しかし、リンパ球系の培養細胞株であるJurkat細胞にNR2F6を遺伝子導入したもので細胞の増殖や生存が低下する傾向が観察された。以上が本研究結果の概要であり、NR2F6をターゲットとする新規癌治療薬の開発にはまだ時間が必要である。
公表論文 なし