研究助成
2023年度 医学系研究助成(感染領域)
難治性寄生虫症を引き起こすトキソプラズマの脳内潜伏感染機構の解明
| 研究題目 | 難治性寄生虫症を引き起こすトキソプラズマの脳内潜伏感染機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(感染領域) |
| 所属 | 旭川医科大学 医学部 寄生虫学講座 |
| 氏名 | 伴戸 寛徳 |
| キーワード | トキソプラズマ / 潜伏感染 / 再活性化 |
| 研究結果概要 | ⼈獣共通感染症を引き起こす原⾍であるトキソプラズマは、宿主に感染すると脳や筋組織に⽣涯潜伏感染し続ける。そして、宿主免疫の低下に伴い再活性化し、重篤なトキソプラズマ症を引き起こす。しかし、再活性化メカニズムには未解明な点が多く、根治薬も存在しないため、新規創薬開発に向けた研究基盤の構築が急務である。そこで本研究では、再活性化時に分泌される機能未知の蛋⽩質であるCLP1(Chitinase-like protein 1)の機能解明を⽬的とした。まず、CLP1⽋損(CLP1-KO)原⾍を作製し、潜伏感染後に活性誘導を⾏い、再活性化する原⾍数を野⽣型原⾍と⽐較した。その結果、CLP1-KO原⾍では再活性化率が低下した。次に、タグ融合CLP1発現原⾍を作製し、潜伏感染時と再活性化時におけるCLP1の局在を解析した。その結果、潜伏感染時には細胞⼩器官であるマイクロネームに局在していたCLP1が、再活性化時には⼀部がシスト壁周辺へ移⾏することが明らかになった。以上より、CLP1はトキソプラズマの再活性化に重要な役割を果たす分⼦であり、再活性化時にシスト壁周辺で機能する可能性が⽰唆された。 |
| 公表論文 |
Toxoplasma gondii chitinase-like protein TgCLP1 regulates the parasite cyst burden Frontiers in Cellular and Infection Microbiology Hironori Bando, Yuho Murata, Yongmei Han, Tatsuki Sugi, Yasuhiro Fukuda, David J. Bzik, Barbara A. Fox, Kentaro Kato 14:1359888. (2024) doi: 10.3389/fcimb.2024.1359888. |
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