研究助成
2023年度 医学系研究継続助成(臨床)
イントロン型マイクロRNA・宿主遺伝子間の協調的機能の解析とその相乗効果を利用した関節疾患に対する核酸医薬の開発
| 研究題目 | イントロン型マイクロRNA・宿主遺伝子間の協調的機能の解析とその相乗効果を利用した関節疾患に対する核酸医薬の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究継続助成(臨床) |
| 所属 | 広島大学病院 リウマチ・膠原病科 |
| 氏名 | 茂久田 翔 |
| キーワード | イントロン型マイクロRNA / 関節リウマチ / 滑膜線維芽細胞 / 炎症性サイトカイン |
| 研究結果概要 | 本研究は、関節リウマチ(RA)における慢性滑膜炎と関節破壊の進展に深く関与する滑膜線維芽細胞(FLS)に着目し、そのマイクロRNA発現様式と病態関連機能を明らかにした。RA患者由来FLSを用いたsmall RNA-seqにより、検出されたmiRNAの中ではイントロン由来miRNAが大きな割合を占め、hsa-miR-21-5pが高発現していることを示した。さらに、炎症性サイトカインIL-6刺激により、STAT3経路を介してmiR-21-5pが誘導されること、またこの制御が宿主遺伝子VMP1とは独立していることを確認した。機能解析では、miR-21-5pがPDCD4発現を抑制してFLS増殖を促進する一方、SEMA5A発現を上昇させ、破骨細胞形成を抑えるOPGを低下させることが示された。これらの結果から、miR-21-5pはFLSの増殖、炎症反応、骨破壊関連機構を多面的に制御し、RA滑膜病変を悪化させる重要な分子であると考えられる。本成果は、RA病態の理解を深めるとともに、miR-21-5pを標的とした新規治療法開発の可能性を示すものである。 |
| 公表論文 |
1. Frequent detection of antinuclear antibodies and low-titre rheumatoid factor in female patients with undifferentiated peripheral spondyloarthritis in Japan: A prospective observational study. Modern Rheumatology. 2025 Jul 5;35(4):753-761. doi: 10.1093/mr/roaf010. 2. Hsa-miR-21-5p is induced by interleukin-6 and affects multiple pathogenic factors associated with fibroblast-like synoviocytes in rheumatoid arthritis. Scientific Reports. 2025 Jun 3;15:19416. doi: 10.1038/s41598-025-02840-z |
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