研究助成
2023年度 医学系研究継続助成(がん領域(基礎))
低酸素誘導因子による腸管低酸素環境の維持及び組織寛容性導入に着目した移植片対宿主病の新規予防・治療法の開発
| 研究題目 | 低酸素誘導因子による腸管低酸素環境の維持及び組織寛容性導入に着目した移植片対宿主病の新規予防・治療法の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究継続助成(がん領域(基礎)) |
| 所属 | 岡山大学病院 血液・腫瘍内科 |
| 氏名 | 藤原 英晃 |
| キーワード | GVHD / 新規細胞死 / pyroptosis |
| 研究結果概要 | 同種造血細胞移植の最大の合併症である移植片対宿主病(GVHD)は病態生理として、ドナーT細胞により組織障害が惹起される。しかしながら、GVHDの標的細胞がどのように障害を受けるかに関してはいまだ不明な部分が多く、免疫細胞性組織障害における新たな細細胞死の関与は不明である。 GVHDにおいて致死的となる腸管における免疫細胞性組織障害を解明するため、骨髄移植実験を行った。移植後に腸管細胞のsingle cell RNA sequence(scRNAseq)を行ったところ、移植後7日目と21日目では細胞死関連遺伝子の発現が大きく異なっていた。GVHD群では7日目にはアポトーシス関連遺伝子発現上昇を、21日目にはpyroptosis関連遺伝子発現上昇が認められた。2種類のPyroptosis阻害を移植後に投与したところ、GVHDの改善を認める一方で、抗腫瘍効果は維持されており、pyroptosis欠損マウスをドナー、レシピエントそれぞれに用いた場合でも同様の結果が得られた。この結果から免疫細胞・組織におけるpyroptosisは組織障害低減・腫瘍効果向上に寄与することが期待される。 |
| 公表論文 | Oral inflammation and microbiome dysbiosis exacerbate chronic graft-versus-host disease. Blood, 2025;145(8);881-896. |
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