研究助成
2023年度 薬学系研究助成
トリフルオロメチル基を含むキラル複素環化合物のライブラリー構築
| 研究題目 | トリフルオロメチル基を含むキラル複素環化合物のライブラリー構築 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 薬学系研究助成 |
| 所属 | 静岡県立大学 薬学部 薬科学科 医薬品創製化学講座 |
| 氏名 | 江上 寛通 |
| キーワード | 不斉フッ素官能基化 / トリフルオロメチル基 / ジフルオロアルケン / 相間移動触媒 |
| 研究結果概要 | 我々はこれまでに、独自に開発したキラル相間移動触媒を基盤として、アルケンおよび芳香族化合物の不斉フッ素官能基化反応を開発してきた。本研究では、ジフルオロアルケンを基質として用いることにより、創薬科学分野で高い関心を集めるトリフルオロメチル基の構築とキラル複素環形成を同時に実現できると考えた。アミド求核部位を有するジフルオロスチレン基質を用いて反応条件を検討した結果、フッ素化剤に工夫を要したものの、目的化合物を良好な収率およびエナンチオ選択性で得ることに成功した。さらに、本反応はジフルオロエノールエーテル類にも適用可能であり、トリフルオロメチル基のα位にキラルアセタール骨格を有するユニークなキラル複素環の合成も達成した。また、モノフルオロアルケンを基質として用いることで、ジフルオロメチル基の構築にも応用可能であることを明らかにした。加えて、基質の幾何異性により反応速度が異なることを見出し、計算化学的解析から、反応性の低いZ体ではアミド求核部位とフッ素原子との間の電子的反発が反応遅延の要因であることが示唆された。 |
| 公表論文 | Asymmetric Fluorocyclization of Difluoroalkenes with Concomitant Formation of a Trifluoromethyl Group, Org. Lett., 2024, 26, 1723-1727. |
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