研究助成

2023年度 薬学系研究助成

新規抗癌剤標的探索に向けた損傷乗り越えDNA合成蛋白質複合体の機能制御解明

研究題目 新規抗癌剤標的探索に向けた損傷乗り越えDNA合成蛋白質複合体の機能制御解明
年度/助成プログラム 2023年度 薬学系研究助成
所属 広島大学 大学院 医系科学研究科(薬) 核酸分析化学研究室
氏名 鈴木 哲矢
キーワード DNAポリメラーゼζ / 損傷乗り越えDNA合成 / DNA損傷応答 / 抗癌剤感受性
研究結果概要 本研究では、DNA損傷乗り越え合成(TLS)の中核を担うDNAポリメラーゼζ(pol ζ)に着目し、触媒サブユニットREV3と補助サブユニットREV7およびPOLD2/POLD3との相互作用が細胞機能に与える影響を解析した。REV3の相互作用部位に変異を導入したヒト細胞では、REV3発現量の低下、細胞増殖の遅延、ならびに紫外線(UV)照射に対する感受性の上昇が認められた。REV7との相互作用部位に両方の変異を導入した細胞や、POLD2/POLD3との相互作用を欠損した細胞は、REV3ノックアウト細胞と同様の表現型を示し、これらの相互作用がpol ζ機能に必須であることが明らかとなった。さらにRNA-seq解析により、REV3欠損時にはヌクレオチド除去修復や他のTLS関連遺伝子の発現が上昇し、代替的DNA損傷応答経路が活性化されることが示唆された。
公表論文