研究助成
2023年度 特定研究助成
機能的T細胞エピトープ解析を基軸とした研究拠点の構築
| 研究題目 | 機能的T細胞エピトープ解析を基軸とした研究拠点の構築 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 特定研究助成 |
| 機関名 | 兵庫医科大学 医学部、病原微生物学講座 |
| 代表者名 | 石戸 聡 |
| キーワード | T細胞エピトープ / アジュバント / Cytotoxic T cells |
| 研究結果概要 | 「機能的T細胞エピトープ解析を基軸とした研究拠点の構築」を目標に、ウイルス感染症に対するCD8⁺T細胞応答の精密制御技術の開発を進めた。助成期間中の主要成果として、抗原ペプチドと糖脂質アジュバント(α-GalCer)を共有結合で連結した自己アジュバント化ワクチンの設計に成功し、その成果を論文として報告した(Chembiochem, 2026)。本ワクチンは、抗原提示細胞による取り込みと提示効率を高め、抗原特異的CD8⁺T細胞を選択的に誘導できる点に特徴がある。また、リンカー構造の最適化により、T細胞エピトープの提示効率と応答強度が大きく変動することを明らかにし、機能的エピトープ解析に基づくワクチン設計の有効性を示した。さらに、HLAトランスジェニックマウスを用いた検証により、ヒト型MHCを介した抗原提示にも適合することを確認した。これらの成果は、COVID-19を含む上気道感染症に対して、変異に依存しないT細胞応答誘導型ワクチンの開発に向けた基盤となる。今後は、得られたエピトープ情報を拡張し、複数病原体に適用可能なT細胞免疫誘導プラットフォームの確立を目指す。 |
| 公表論文 | Development of a Self-Adjuvanting Influenza Peptide-Glycolipid Conjugate Inducing CD8+ T-Cell Immunity. Chembiochem. 2026 Mar 13;27(5):e202500979. doi: 10.1002/cbic.202500979. |
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