研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
幹細胞を部分リプログラミングし、個体機能を回復させる
| 研究題目 | 幹細胞を部分リプログラミングし、個体機能を回復させる |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | 京都大学 iPS細胞研究所 |
| 氏名 | 高島 康弘 |
| キーワード | 多能性幹細胞 / 幹細胞胚モデル / リプログラミング |
| 研究結果概要 | 本研究は、iPS細胞の完全初期化ではなく部分リプログラミングによって幹細胞機能を若返らせ、臓器機能を回復させるという新たな再生医療概念の確立を最終目標(「夢」)として開始した。スタート期間中には、完全初期化されたiPS細胞がどこまで発生能を獲得し得るのかを検証した。 申請者らが樹立・報告してきたナイーブ型iPS細胞は、従来のプライムド型iPS細胞とは異なり、着床前胚エピブラストに相当する遺伝子発現状態を有することを示してきた。本研究では、ナイーブ型iPS細胞を用いて、「受精卵に近い三次元胚モデル(バイラミノイド)」の作製に成功した。リプログラミングされた幹細胞が受精卵様の自己組織化能力を獲得し得ることを示すものであり、「幹細胞状態の制御による個体機能回復」という本構想を、発生学的観点から支持する基盤的成果である。 さらに、様々な妊娠時期および疾患胎盤から、時期特異的な遺伝子発現および機能特性を保持したヒトトロホブラスト幹細胞の樹立にも成功した。加えて、これらの細胞に部分リプログラミングを施すことで機能回復を達成した。 |
| 公表論文 | Hypoblast from human pluripotent stem cells regulates epiblast development, Nature, 2024 Jan 31. doi: 10.1038/d41586-023-04114-y |
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