研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
眠気のもとを感知する細胞の発見とその応用
| 研究題目 | 眠気のもとを感知する細胞の発見とその応用 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | 弘前大学 医学研究科、病態薬理学・睡眠記憶研究室 |
| 氏名 | 丹羽 康貴 |
| キーワード | 眠気 / 樹状突起スパイン / Fos発現 / 眠りやすさ |
| 研究結果概要 | これまでの私たちの研究結果から、マウスには睡眠負債の多寡に応じて覚醒維持のしやすさを調節する仕組みが存在すると考えられる。この仕組みの細胞基盤として、脳内X細胞の樹状突起スパインに着目した。覚醒エピソードが長い条件ではスパインが少なく、短い条件では多い傾向を示し、断眠で増加したスパインは2日間の回復睡眠で基準レベルへ戻る。この可逆的な構造変化から、X細胞は睡眠負債/眠気のもとを感知し、その積分値を樹状突起スパイン密度として保持し、覚醒状態の持続性に関わる可能性が考えられた。 そこで本研究では、同細胞群の構造変化に加えて神経活動性も覚醒エピソード長と関連するかを、Fos発現を指標として検証した。研究の結果、睡眠圧の上昇時にX細胞群のFos発現が可逆的に変動することが分かった。これまでの結果とともに考えると、同細胞群が覚醒の「量」ではなく、覚醒エピソードの持続性/眠りやすさを反映または制御する細胞基盤である可能性が示唆される。今後は同一個体の覚醒エピソード長とFos陽性細胞密度を統合解析し、両者の相関を検証することで、眠気のもとを感知する細胞機構の解明へ発展させる。 |
| 公表論文 |
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