研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
組織幹細胞老化が誘発する皮膚老化メカニズムの解明
| 研究題目 | 組織幹細胞老化が誘発する皮膚老化メカニズムの解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | 名古屋大学 環境医学研究所・発生遺伝分野 |
| 氏名 | 森永 浩伸 |
| キーワード | 皮膚老化 / 色素沈着 |
| 研究結果概要 | 組織幹細胞は臓器恒常性を維持し、その機能低下は老化に関与する。加齢では毛包のメラノサイト幹細胞が枯渇して白髪化が生じる一方、表皮ではメラノサイトが増加し色素沈着が起こるが、その機序は不明であった。本研究では、ニッチにおけるDNA損傷応答が非メラノサイト性細胞をメラノサイトへ転換させ、表皮色素沈着を誘導することを示した。エタノールや放射線などのDNA損傷ストレスは、通常メラノサイトを欠くマウス足底にも色素沈着を誘導した。放射線は白髪化と表皮色素沈着を同時に引き起こし、これは、ヒト加齢皮膚の相反する色素細胞の老化形質を再現してるものと考えられる。さらに、single-cell RNA-seq解析および条件付きノックアウトマウス解析により、メラノサイトのニッチであるケラチノサイトのDNA損傷応答がKITL分泌を介して色素沈着を促進することを明らかにした。系譜追跡解析から、新たなメラノサイトはSox10陽性非メラノサイト性細胞に由来することが示された。以上より、DNA損傷は細胞非自律的に幹細胞運命転換を誘導し、臓器老化形質に寄与することが示された。 |
| 公表論文 |
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