研究助成

2023年度 中学校理科教育振興助成

「主体的・対話的で深い学び」を実現する電流モデル実験の開発(中学校~高校編)

研究題目 「主体的・対話的で深い学び」を実現する電流モデル実験の開発(中学校~高校編)
年度/助成プログラム 2023年度 中学校理科教育振興助成
所属 網走市立第一中学校
氏名 佐藤 大志
キーワード 水流モデル / 主体的・対話的で深い学び / 概念の再構築 / 小中高の系統性 / 論理的推論
研究結果概要 本研究は、中学生の電流に対する概念的理解を深め、高校物理への円滑な橋渡しを行うことを目的とした。事前調査により、多くの生徒が公式を暗記しているのみで現象を理解していない実態が判明したため、小中高の系統性を意識した視覚的教材「水流モデル」を開発した。
中学3年生を対象に、本モデルを活用した5時間の授業を実践した結果、全国学力調査類題の計算問題において、事前から事後にかけて約10%の正答率向上が見られた。また記述式問題の分析から、生徒が水流の「高さ・速さ・管の細さ」を用いて論理的に推論したり、自ら数値を設定して数学的に証明したりする姿が確認された。
以上より、水流モデルの活用は、単なる暗記からの脱却を促し、生徒自らが電流の仕組みをイメージして概念を再構築する「主体的・対話的で深い学び」の実現に極めて有効であることが実証された。今後は、開発中のデジタルシミュレーション教材を併用し、さらなる指導の充実を目指す。
公表論文