研究助成
2023年度 ハイリスク新興感染症研究助成
腸管免疫に着目したCOVID-19後遺症予防法の開発
| 研究題目 | 腸管免疫に着目したCOVID-19後遺症予防法の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
| 所属 | 国立成育医療研究センター 研究所 再生医療センター |
| 氏名 | 阿久津 英憲 |
| キーワード | iPS細胞 / ミニ腸 / SARS-CoV-2 / コロナ後遺症 |
| 研究結果概要 | SARS-CoV-2感染症は、呼吸器のみならず腸管における感染やウイルス残存が、COVID-19罹患後症状に関与する可能性が示唆されている。本研究では、申請者らが独自に開発してきたヒトiPS細胞由来腸管オルガノイド(ミニ腸)を活用し、SARS-CoV-2の腸管感染動態と宿主応答の解析を進めた。ミニ腸は、ヒト腸管に近い多様な細胞構成と上皮機能を有し、ウイルス感染後の増殖、細胞傷害、サイトカイン応答を同一系で評価できる点に特徴がある。本研究により、変異株間で腸管における増殖性や持続感染能が異なること、また腸管上皮で誘導されるインターフェロンλ応答がウイルス増殖抑制に関与する可能性が示された。特に、IFN-λ2は腸管内での感染拡大や長期的なウイルス残存を抑える宿主防御因子として重要であることが示唆された。さらに、Long COVID患者を対象とした臨床研究では、免疫応答の質が症状改善と関連する可能性も報告されており、ミニ腸を用いた本研究成果は、COVID-19罹患後症状の病態理解や予防戦略の構築に資する基盤的知見となることが期待される。 |
| 公表論文 |
Replication Efficiency of SARS-CoV-2 Omicron Subvariants BA.2.75, BA.5, and XBB.1 in Human Mini-Gut Organoids. Cell Mol Gastroenterol Hepatol . 2024;17(6):1066-1068. |
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