研究助成
2023年度 ハイリスク新興感染症研究助成
強毒型MRSAによる皮膚感染症の重症化に関与する皮膚マイクロバイオームと宿主因子の解明
| 研究題目 | 強毒型MRSAによる皮膚感染症の重症化に関与する皮膚マイクロバイオームと宿主因子の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
| 所属 | 東京薬科大学 薬学部 臨床微生物学教室 |
| 氏名 | 中南 秀将 |
| キーワード | 強毒型MRSA / 皮膚感染症 / 皮膚マイクロバイオーム / 宿主因子 |
| 研究結果概要 | 本研究では、2024年11月から2026年2月にかけて、アトピー性皮膚炎(AD)の有無および皮膚感染症の重症度で分類した18名を対象に検体を収集し、遺伝子解析、細菌学的解析、マイクロバイオーム解析を実施した。血液検体では、FLGおよびTLR2遺伝子の発現量と変異解析を行い、現在、患者背景との関連を統計学的に解析中である。皮膚スワブ54検体中43検体(79.6%)からブドウ球菌属菌を検出し、計93株を単離した。そのうち約25%が黄色ブドウ球菌であり、さらに約60%はPVL陽性MRSAであった。これらはADを有する重症皮膚感染症患者から分離されやすく、多くがTSST-1を保持するST22-PTクローンに分類された。加えて、NGSを用いたマイクロバイオーム解析では患者ごとに菌叢構成の違いが認められ、現在、重症化に関与する悪玉菌・善玉菌候補の探索を進めている。さらに、既存のマイクロ流路デバイスを用いた強毒型MRSA迅速検出系を構築済みであり、現在はST22-PTを特異的に検出可能な反応系の開発を進めている。 |
| 公表論文 |
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