研究助成
2024年度 高等学校理科教育振興助成
酪酸キナーゼを有する嫌気性細菌の探索
| 研究題目 | 酪酸キナーゼを有する嫌気性細菌の探索 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2024年度 高等学校理科教育振興助成 |
| 所属 | 山村国際高等学校 |
| 氏名 | 祝 弘樹 |
| キーワード | Clostridium tertium / 酪酸キナーゼ |
| 研究結果概要 | 乳酸菌とビフィズス菌はプロバイオティクスとしてよく知られているが、酪酸菌を有用なプロバイオティクスとして利用することはあまり研究されていない。新しい酪酸菌を同定するために、Clostridium tertiumとClostridium butyricumにおける酪酸を含む有機酸量を調べた。C. tertiumのゲノムにおいて酪酸キナーゼ(BUK)タンパク質に対するタンパク質BLAST(BLASTP)検索により、2つのタンパク質が同定された。C. tertiumのゲノムにおけるそれらの存在を確認するために、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いて2つのbuk遺伝子を検出した。buk遺伝子隣接遺伝子であるホスホトランスブチリラーゼ(ptb)も、C. tertiumゲノムに存在し、PCRを用いて確認された。 次にC. tertiumにおける酪酸産生を調べた。チオグリコール酸培地を用いた両培養において、乳酸、ギ酸、酢酸および酪酸が検出された。したがって、C. tertiumは酪酸を生産すると結論付けられた。本研究の結果は、プロバイオティクスとしての可能性を秘めた、新規酪酸菌の存在を示唆している。 |
| 公表論文 |
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