研究助成
2022年度 生命科学研究助成
ネコのマタタビ反応の種差と個体差を生み出す遺伝子同定
研究題目 | ネコのマタタビ反応の種差と個体差を生み出す遺伝子同定 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 生命科学研究助成 |
所属 | 岩手大学 農学部 生化学研究室 |
氏名 | 宮崎 雅雄 |
キーワード | マタタビ反応 / ネコ / 本能行動 / 嗅覚受容体 |
研究結果概要 | ネコやライオンなどのネコ科動物は、マタタビやキャットニップなどの植物に対し、舐める、噛む、顔や体を擦り付ける、葉の上で転がるなど特異な反応を示す。このネコ科動物の特異な反応は、イリドミルメシンやジヒドロネペタラクトン(マタタビ)、ネペタラクトン(キャットニップ)など植物イリドイドにより誘起される。我々のこれまでの研究により、ネコに特異な反応を誘起する強力な活性物質としてマタタビから新たにイリドイドの一種であるネペタラクトールを同定し、ネペタラクトールに蚊の忌避活性もあり、マタタビに体を擦り付けたネコは、体にネペタラクトールが付着して蚊に刺されにくくなりこと、即ちこの反応は、害虫に対する化学防御機構の一つとして備わったと考えられた。しかし、蚊の被害で困っている動物は、イヌや我々も同じなのに、なぜネコ科動物だけがこの特異な反応を獲得したか、謎は更に深まった。そこで本研究では、ゲノムアプローチによるイリドイドに応答する嗅覚受容体の大規模スクリーニングと400頭以上のネコおよびネコ科動物の反応性を調べて、ネコ科に特異的なマタタビ反応の発動機構の解明を目指している。 |
公表論文 |
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