研究助成
2022年度 ライフサイエンス研究助成
ハンチントン病CAGリピート異常伸長の促進因子の探索
研究題目 | ハンチントン病CAGリピート異常伸長の促進因子の探索 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 大阪大学 大学院基礎工学研究科 機能化学講座 生体機能化学グループ |
氏名 | 山元 淳平 |
キーワード | ハンチントン病 / CAGトリプレットリピート / 非標準核酸高次構造 / 指紋標的濃縮法 / プロテオーム解析 |
研究結果概要 | 指定難病として知られているハンチントン病は、不随意運動や認知障害などの症状が現れる遺伝性神経変性疾患であり、患者由来のHuntingtin遺伝子中には異常に長いCAGリピート配列が存在することが知られている。このCAGリピートの異常伸長は、CAGリピート配列およびその相補鎖CTGの自己相補的なヘアピン構造に起因することが報告されているが、CAG/CTGヘアピン構造に対して作用し、異常伸長を促進させる因子については依然として明らかになっていない。 本研究では、非標準核酸高次構造に結合するタンパク質を選択的に濃縮する指紋標的濃縮法を開発した。本法を用いてCAGヘアピン構造結合タンパク質を探索したところ、既知のCAGヘアピン結合タンパク質は観測されなかったものの、その相互作用パートナーが濃縮されたことから、得られた1212種類の候補タンパク質群の中にCAGヘアピン構造に結合する新規因子が含まれる可能性が示唆された。新規因子を絞り込むために濃縮解析を行なったところ、CAGヘアピン構造に結合してCAGリピート長を維持する分子機構が浮上した。 |
公表論文 | Profiling of i-motif-binding proteins reveals functional roles of nucleolin in regulation of high-order DNA structures, Nucleic Acids Research, vol. 52, pp.13530-13543 (2024) |
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