研究助成
2022年度 医学系研究助成(感染領域)
iPS細胞における内在性レトロウイルスの転移機構の解明
研究題目 | iPS細胞における内在性レトロウイルスの転移機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 熊本大学 大学院生命科学研究部 微生物学講座 |
氏名 | 門出 和精 |
キーワード | HERV-K / Sox / Apoptosis / レトロトランスポゾン |
研究結果概要 | 本研究では、HERV-Kの発現細胞で核が断片化していることが明らかとなった。HERV-Kの構造タンパク質Gagに対する抗体を使うことによって、Gagの発現を共焦点レーザー顕微鏡で観察することに成功した。また、透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡を使って、HERV-K粒子を観察することに成功した。HERV-Kの発現によって核が断片化していること、Caspase阻害剤によって断片化が阻止されたことから、HERV-Kの発現細胞はアポトーシスによって死滅していることが明らかとなった。興味深いことに、Caspase阻害剤によってアポトーシスを阻害することによって、HERV-Kゲノム転移細胞が死滅せずに、ゲノム転移効率が増加することがわかった。つまり、HERV-Kゲノム転移を阻止するために、細胞はアポトーシスによって死滅する機構を獲得した可能性が示唆された。これらの研究成果については、現在、国際誌に投稿中である(Frontiers in Microbiology, Revision)。 |
公表論文 | Species-Specific Transcription Factors Associated with Long Terminal Repeat Promoters of Endogenous Retroviruses: A Comprehensive Review, biomolecules, 14(3):280 |
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