研究助成
2022年度 薬学系研究助成
環状エーテルの触媒的転位反応開発とC-配糖体の効率的合成への応用
研究題目 | 環状エーテルの触媒的転位反応開発とC-配糖体の効率的合成への応用 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 薬学系研究助成 |
所属 | 岐阜薬科大学 薬学部 薬品化学研究室 |
氏名 | 山田 強 |
キーワード | 金触媒 / アルキン / 環化反応 / 転位 / 糖 |
研究結果概要 | 脱離基や酸化剤を使用しない、分子内環化・転位反応を基盤とする骨格構築法は原子効率や反応選択性に優れた有機合成法の一つである。申請者は、同一分子内の適切な位置にアルキンと環状エーテルを導入した化合物に金錯体を作用させると分子内環化反応と、環化中間体からの環状エーテルの分子内転位が進行することを見出した。まず触媒の配位子や銀塩、反応温度や溶媒を詳細に検討して至適反応条件を決定した。本反応条件を用いると様々な基質で効率良く反応が進行し、異なる環サイズのエーテルも良好に環化・転位することが判明した。フロー法や電気など方法論や条件をさらに追及することで収率向上が見込める。また、反応条件の再精査によって糖類が転位したC-配糖体を合成できた。本研究の展開・応用検討において、2-アミノイノン誘導体を出発原料として金触媒的な環化反応が進行する結果を見出しつつあった。この反応系では環化中間体とアルケンの分子間環化が連続して進行する。そこで本知見をイノン類の環化反応として開発すると共に、これを応用し、金触媒的分子内環化体と糖を導入したアルケンとの環化による糖類の導入法としても確立することに成功した。 |
公表論文 | Gold-Catalyzed Synthesis of Ortho-Quinone Methide Analogues as Reactive Synthetic Precursors, Advanced Synthesis & Catalysis, 2024, 366, 2270-2276. |
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