研究助成
2022年度 ビジョナリーリサーチ継続助成(ホップ)
転写活性化領域におけるDNA二重鎖切断応答の統合的理解を通じたがんゲノム異常発生機構の解明
研究題目 | 転写活性化領域におけるDNA二重鎖切断応答の統合的理解を通じたがんゲノム異常発生機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ビジョナリーリサーチ継続助成(ホップ) |
所属 | 東京大学 大学院医学系研究科 |
氏名 | 安原 崇哲 |
キーワード | 転写活性化領域 / DNA二重鎖切断修復 / R-loop |
研究結果概要 | がんは「遺伝子の病気」としばしば呼ばれるように、我々の広大なゲノムの中でも転写が活性化している遺伝子領域におきる、変異、欠失、挿入、染色体融合などの異常は直接的にがんの病態につながりうる。従って、ゲノム内でも遺伝子領域に起きたDNA損傷は、正確に修復される必要性が非常に高い。まず、転写活性化領域に発生したDSBの修復において重要な2つの新たな修復経路Transcription-Associated Homologous Recombination Repair(TA-HRR)とTranscription-Associated End-Joining(TA-EJ)を同定した。それらはともにDSBの発生に伴って形成されるR-loopを起点とし、RAD52やRAP80を初めとする多くの因子が集合して開始されることを明らかにした。これらの経路を阻害するとゲノム異常発生の頻度が増加したことから、転写活性化領域の安定性を維持するために重要なDNA修復機構であると考えられた。 |
公表論文 |
Involvement of the splicing factor SART1 in the BRCA1‑dependent homologous recombination repair of DNA double‑strand breaks, Scientific Reports, 14, 18455 (2024) Hypoxia- and Postirradiation reoxygenation-induced HMHA1/ARHGAP45 expression contributes to cancer cell invasion in a HIF-dependent manner, British Journal of Cancer, 131, 37–48 (2024) |
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