研究助成
2022年度 高等学校理科教育振興助成
京都府における地衣類の分布調査と地衣類由来新規生理活性物質の探索
研究題目 | 京都府における地衣類の分布調査と地衣類由来新規生理活性物質の探索 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 高等学校理科教育振興助成 |
所属 | 京都府立嵯峨野高等学校 |
氏名 | 大川原 史也 |
キーワード | 地衣類 / 天然物化学 / 生物教育 / 高等学校 / 探究学習 |
研究結果概要 | 本研究では、本校の生徒とともに京都府内の地衣類の分布とその生理作用について探究を行った。調査の結果、疎水公園、けいはんな記念公園、嵐山、円山公園に多く分布し、特に円山公園では25種類の地衣類を確認した。種の同定はDNA抽出を試みたが成功せず、形態観察と千葉県立博物館の原田浩先生の協力により実施した。 また、地衣類の植物への影響を調べるため、各地で採取した地衣をエーテル、アセトン、メタノールで抽出し、カイワレ大根の発芽試験を行った。その結果、けいはんな記念公園産のコフキジリナリアの抽出液に強い発芽抑制効果があることが判明した。さらにTLCによる成分分離を行い、ヘキサン:エーテル:ギ酸=5:4:1の展開溶媒が適していると分かった。サンドイッチ法を用いた試験では、アセトン抽出液が胚軸伸長を強く抑制することが明らかとなった。 最終的にTLCで分離した8つのスポットのうち2つが胚軸伸長抑制に関与していると推測されたが、それらの成分は既知の地衣類成分であるアトラノリンやウスニン酸とは一致せず、高校の設備ではさらなる同定が困難であった。 |
公表論文 |
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