研究助成

2022年度 高等学校理科教育振興助成

高等学校教育現場における生徒実験教材の開発(光の干渉実験機、スターリングエンジン、ウィムズハースト起電機)

研究題目 高等学校教育現場における生徒実験教材の開発(光の干渉実験機、スターリングエンジン、ウィムズハースト起電機)
年度/助成プログラム 2022年度 高等学校理科教育振興助成
所属 長野県須坂高等学校
氏名 倉田 亮輔
キーワード ウィムズハースト起電機 / 光の干渉 / スターリングエンジン / 静電気 / 生徒実験
研究結果概要 本研究において作製したウィムズハースト起電機は、ガラス円盤からアクリル円盤に変えることで、湿度の高い夏場であっても安定して動作することが確認できた。授業内で生徒実験を行い、生徒の意識変化を事前・事後アンケートで調査した。その結果、物理基礎のみの履修者では静電気への興味・関心や静電気の有用性といった項目で1%水準での変化を確認することができた。物理の履修者では静電気の有用性の項目で5%水準での変化を確認することができた。
光の干渉実験機では、安全なLEDを用いた実験装置を開発したが、2次の回折光までしか確認することができなかった。また、「暗室でLEDの光を見続けると目が痛い」という生徒の感想もあった。スターリングエンジンではビー玉を用いたスターリングエンジンで車体を動かす実験装置にしたが、安定して走行するまでに至らなかった。この2つの実験装置については現在も改良を重ねている途中であり、授業実践で効果を確認することができなかった。
公表論文