研究助成
2022年度 ビジョナリーリサーチ継続助成（ステップ）
筋難病に対する細胞移植治療を見据えた骨格筋幹細胞の新規培養法の開発
| 研究題目 | 筋難病に対する細胞移植治療を見据えた骨格筋幹細胞の新規培養法の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2022年度 ビジョナリーリサーチ継続助成（ステップ） |
| 所属 | 日本医科大学 生化学・分子生物学（代謝・栄養学） |
| 氏名 | 大石 由美子 |
| キーワード | マクロファージ / 筋再生 / サルコペニア |
| 研究結果概要 | 筋損傷後の再生と組織の適切な修復には、筋衛星細胞のみならずfibro/adipogenic progenitor (FAPs)、マクロファージを中心とした免疫細胞の密接な連携が必須である。本研究で、申請者らは、筋損傷後の組織修復メカニズムにおける重要な細胞間相互作用を明らかにするため、筋間質細胞を対象としたシングルセルトランスクリプトーム解析を実施した。その結果、fibro/adipogenic progenitor (FAPs)、マクロファージ、筋衛星細胞の間での密接な相互作用が特定された。特に、マクロファージが分泌するHGFが筋衛星細胞の活性化および分化を促進することを示し、論文として報告した（Koike et al. Aging Cell 2025）。今後は、これらの仮説を確認し、細胞間相互作用ネットワークをより詳細に解明することで、効果的な筋損傷治療の基盤を築くことを目指す。 |
| 公表論文 |
1.Macrophage subpopulation promotes skeletal muscle regeneration through HGF/MET signaling-mediated skeletal muscle stem cell proliferation. Aging Cell e70042, 2025. 2.Macrophage SREBP1 regulates skeletal muscle regeneration Front Immunol 14:1251784, 2023. 3. Caspase-4 contributes to Site-1 protease cleavage and SREBP1 activation in the inflammatory response of macrophages. Front Immunol 14:1009973, 2023. 4. Activated cholesterol metabolism is integral for innate macrophage responses by amplifying Myd88 signaling. JCI Insight 7, e138539, 2022. 5. Arntl deficiency in myeloid cells reduces neutrophil recruitment and delays skeletal muscle repair. Sci Rep 13:6747, 2023. |