研究助成
2023年度 ライフサイエンス研究助成
出生後の哺乳類心臓における核酸代謝亢進機構の解明
研究題目 | 出生後の哺乳類心臓における核酸代謝亢進機構の解明 |
---|---|
年度/助成プログラム | 2023年度 ライフサイエンス研究助成 |
所属 | 理化学研究所 生命機能科学研究センター 心臓再生研究チーム |
氏名 | 齋藤 祐一 |
キーワード | 心筋増殖停止 / 心臓再生 / キサンチン代謝 |
研究結果概要 | ヒトを含む哺乳類はその他の動物種に比べ長い胎児期を経て発生し、出生後は大気環境 への適応とともにその全身に大規模な変化が起こる。特に心臓は出生前後の変化が顕著な臓器であり、心臓の大部分を占め出生前まで盛んに分裂していた心筋細胞は出生後、マウスでは一週間以内に分裂を停止し、その後成体に至るまで続く肥大成長へと切り替わる。このとき、心筋細胞の内部では、心筋繊維を構成するトロポニンなどのタンパク質が成体型に切り替わり、ミトコンドリアでは脂肪酸代謝が活性化するといった変化が起こるが、この切り替えを制御する機構についての知見は乏しい。申請者らは出生後のマウス心臓において心筋増殖停止を制御する機構としてキサンチン代謝の活性化が起こっていることを見出し、本研究ではその上流の探索を行った。キサンチン代謝と同時期におこるペントースリン酸経路の活性変化に伴い心臓における還元力の低下が起こり、酸化還元状態の変化によってキサンチン代謝の活性化が起きていることが示唆される結果を得た。 |
公表論文 | Redox-dependent purine degradation triggers postnatal loss of cardiac regeneration potential. Redox Biol 79, 103442 (2024). |
-
研究助成対象者
データベース -
応募方法に
ついて -
初めての方はこちら
マイページを
取得する -
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへ
ログイン
応募申請はマイページからお願いします。