研究助成

2025年度 高等学校理科教育振興助成

高等学校「物理」における定番実験の再探究と、教員向け実験講習会を通じた実験技術の伝承と深化

研究題目 高等学校「物理」における定番実験の再探究と、教員向け実験講習会を通じた実験技術の伝承と深化
年度/助成プログラム 2025年度 高等学校理科教育振興助成
所属 北海道札幌東高等学校
氏名 藤林 亮太
キーワード 高校物理 / 定番実験 / 教材開発 / 若手教員支援 / 実験技術の伝承
研究結果概要 北海道の小規模な高等学校では理科教員の数が少なく、専門外の科目を教えたり、実験指導に悩みを持つ若手教員が多い。そこで本研究では、高校物理の「定番実験」10テーマを対象に、安価で手に入りやすい材料を使った実験方法を研究した。成果の1つ目は、「定番実験ワークシート集」と「指導の手引」の作成と公開である。100円ショップなどで入手できる材料を用いて精度の高い実験ができるよう工夫し、デジタル教材としてまとめた。「指導の手引」には、実験を成功させるための具体的なコツや、安全上の注意、各学校の生徒の状況に合わせたアレンジ案(味付け案)なども盛り込んだ。2つ目は、対面での実験講習会や、実験器具を手作りするワークショップの開催である。実際に手を動かして協議することで、経験豊富な先生の実験技術を若手に直接伝えることができた。また、教員同士の繋がりが生まれたことで、1人で悩む若手の不安の解消や、相談できる環境の創出もできた。公開した教材は多くの高校教員に活用されており、道内の理科教育の底上げに貢献できた。今後も教員同士のネットワークをさらに広げ、実験を軸とした物理教育の伝統を次世代に繋いでいきたい。
公表論文